防護服で煽り立てる番組?

 僕も無意味に防護服で煽り立てる番組が増えたなと感じます。
 さっきもテレビでやっていました。
 この番組では、同行する取材陣も放射性物質から身を守る防護服を着用して線量計を持つとした。『手袋を付けて、さらにマスクとゴーグルも、全身を覆って放射性物質の進入を防ぎます』とした。
   
 これで完璧ですと言っているのだが、ゴーグルの回りは隙間だらけで皮膚は出てるので、ホコリや粒子は付着するし、隙間から防護服の内側に入り込むと思う。
 逆に防護服で無意味に煽り立てているようだった。たぶん他にやることがないのだろう。

 僕もだが、放射線から身を守るという言い方は減ったように思いますが、万能ツールのように「防護服」という言葉が乱用されています。
 そこで、いくらで防護服って買えるのか調べてみました。
 ネットで“防護服”で検索すると「防護服.COM 安全保護具通販専門サイト」というものがあったので価格をチェックすることにしました。
   
 用途によって様々なものがあり、機能別に価格もピンからキリまでありました。
 多くの内容のない番組で見掛けるのは、タイベック®ソフトウェアIII型防護に似たものが多いと思う。
   
 価格は税込みで1,134円だそうです。参考までにタイベック®ソフトウェアII型は840円(税込)でお買い得です。
 ゴーグルの回りの隙間もなく、完璧な次の宇宙服のようなタイケム®TKは・・・
   
 なるほど、262,500円(税込)だそうです。

 たぶん千円くらいの防御服で防げる放射線の種類は透過力から考えると・・・
   
 紙で止めることのできるアルファ(α)線どまりだと思います。
 また、養蜂関係でも強力なものはスズメバチ防護服と呼んでいて、放射能から身体を守るものだけが防護服ではありません。
 あらためて、放射能の万能ツールのように「防護服」を乱用する報道は避けた方がよいと考えます。知り合い風に言えば、「スポンサーをチェックしてください」となります。